1)客室乗務員にはどの業界からも転職できる。だから、本当にどの会社を選んでもいいのか?
①「どの業界からでも良い。だから好きな業界で良い。どの会社を選ぶかよりも、自分が語れることを作ることが大切。CA内定しなくても勤務継続できるよう、好きな業界に行くべき」と言われた、
これは本当ですか?と21卒の方から質問がありました。
私は、自分が一般企業から転職した経験から「それは理想論すぎる」と感じます。新卒で社会人として、新たな生活が始まり、仕事も覚えねばならない中、さらに、時間を取ってCA受験をするのは、非常に大変です。
「あなたは最速で客室乗務員になりたいですか?」
「あなたが客室乗務員になりたい気持ちは本物ですか?」
それなら、ここで私が言うことは役立つと思います。
確かに、ANA&JAL、とも、既卒は、どの業界からも内定が出ています。だからと言って、しっかり調査せずに一般企業に入社してしまうと、結局、CAになるのが遅れる、あるいは、年齢オーバーになってしまって、CAになることができない、に繋がります。
私はNTTに総合職で入社しました。総合職という男女平等の職務に就いたのは、有難かったのですが、さらに有難かったのは、当時のNTTは民営化されて間もなかったので、今よりも組合が強かったことです。
17時以降の勤務は厳しく組合が取り締まっていました。寮に到着すると、遅くても19時。だから、毎日、最低3時間はCA受験に時間を割くことができました。これは大きかったです。
私と同年で、私よりも随分身体的条件が整っていた女子は、証券会社総合職に就職しました。彼女は平日の勤務は最終電車、休日出勤もあり、お盆でさえ、勤務あり、という厳しい労働環境でした。ですから、CAになりたくても、CA受験のことを考える余裕はなかったのです。ですから、結局CAにはなりませんでした。
予備校の生徒でも、「CAになりたい」と相談して来られた、皆さんも名前を聞けば「ああ、あの会社」という著名旅行会社に勤務していた女子がいました。が、その会社も、「旅行は行き放題」だけど、平日の勤務は22時ころ終了、で、次々と勤務状況が変わる会社だったのです。ですから、「旅行という好きな業界」に入ったけど、CAにはなれませんでした。忙しすぎて。
あなたが、長時間勤務をしても、それでも、実力が有り余っていて、ANA&JALに入社できる人材なら、「どの業界でも、どの会社」でも良いです。実際、そういう人も月謝生の中にはいます。(準備が出来上がっている状態)。
2)客室乗務員を既卒受験するなら、どのような条件がマストか?
もし、自分が内定実力について、実力が有り余っている、というのではなく、一般的な人だと認識するなら、就活の際は、以下のことを最優先して就活してください。
就活中では、企業のことは実は全くわからないです。ですから、先輩訪問や先輩との繋がりで、直接聞いて情報を集めることです。
1)有給休暇が確実に取れる(特に外資系CA受験は様々な日程で行われ、急に「明日来て」と言われることもあります)
2)土日休みの方が好ましい(もちろん、航空会社側も平日の試験も設定していることが多いです。しかし、土日が定石です)
3)コロナ下で、リモートワークが確実に実践された会社は、福利厚生が良いと考えられる。リモートワークができなかった、あるいは、推奨されていなかった、という会社は、好ましい企業とは言えないです。長時間労働もあるかもしれません。
3)自分が大好きな業界でなくても良いのでしょうか?
「好きな業界でなくても良いのでしょうか?」についてです。
例えば、思いっきり文系でITも得意でないのに、プログラマーの会社、というのはNGです。が、これは常識で判断できるでしょう。
あなたが、本当に客室乗務員になりたいなら、そして、なる!と覚悟を決めているなら、航空業界が大好きな業界で、それ以外は「入ってもいいかな」という業界のはずです。ですから、CAになるために、前記2)で挙げたことを最優先にするのが最善です。
たとえば、あなたが、「CAじゃないなら2番目はブライダル」「3番目はホテル」「4番目は損保の一般事務」と思っていたとします。
2・3番目は土日は出勤せねばならない。4番目は、土日が休み。
それなら、私は損保の一般事務を勧めます。
小さな企業でない限り、新卒から1~2年は「大きなやりがいのある仕事」は任されないものです。だから、大抵、一般事務でもブライダルでもホテルでも、最初は基本的な仕事しかさせてもらえません。やりがいのある仕事、にありつけるのには、5年以上はきっちり勤務せねばならないでしょう。
だから、結局は、どの会社に入っても、新卒から1~3年は、それほど変わらない、と言える。それよりも、新卒から1~3年でCAになれないなら、年齢がオーバーする航空会社が出てくるので、「CA受験しやすい」企業を選ぶのはマストなのです。もし、あなたが「CA受験が失敗しても続けて働ける会社が良い」と思っている、そんな気概では、CA受験は難関すぎて全く内定しないです。CA受験ってそんなに甘くないですから。
4)大企業か中小企業か?正社員かそれ以外か?
小さな企業は、新卒からやりがいのある仕事を任せてくれる可能性が高いです。面接のネタ作りとしては良いです。が、自分の都合で休んだり、他の人が代わってあなたの仕事をやってくれるのは、難しくなるでしょう。
殆どの外資系は、どんな会社でもどういう雇用形態でも、内定に不利はありません。
しかし、ANA&JALは特に、そして一般的に日系は、一部上場企業は高評価です。
新卒の就活で正社員になれなかった、というのも、評価は高くないので、正社員は押さえたいところです。
外資系航空会社では、昔から日本に根差している会社である、ルフトハンザ・KLM・シンガポール・大韓航空は、マストではありませんが、入社した会社の規模や正社員か否かは、プラス評価となっていると思います。
日系航空会社に入社したい、なら、転職回数は非常に気にして見られている傾向がありますから、転職しない・辞めないことは大切です。外資系はほぼ関係ありません。
3)サービス業でなければならないか?
CA受験生の中には、サービス業にこだわる人もいますが、サービス業であるか否かは、CA内定には、ほぼ関係ありません。
外資系航空会社の中には、「サービス業に従事」と明記しているところもあります。そういう会社でも、実際は、関係ありません。実力です。気になる人は、学生時代の今、サービス業でアルバイトでもしておくことです。
4)グランドスタッフはどうか?
①ANA・JAL関連のグランドスタッフは危険
ANAやJALの客室乗務員になりたい、というのに、ANAやJALグループのグランドスタッフになってしまうのは、危険です。
なぜなら、同じグループ会社だと、CA受験していることがばれます。それにより、休みが取れません。過去も、本当にたくさんこのケースで卒業生が困っていました。例えばJALスカイからJAL客室乗務員の受験は、過去にも、グランドスタッフ上司から呼ばれたり、止められたりしたケースもあります。
一般的に、グランドスタッフからCAへの受験は非常に数が多いです。ですから、皆が束になって受験し、休みが取れない、というのは、普通に起こっていることです。
②グランドスタッフでも、休みが取れるのは、契約系
グランドスタッフの会社でも、外資系、アメリカ系・欧州系・の会社は、在籍している人の年齢が高い、とか、転職が普通、なこともあり、お休みが取りやすい会社も多いです。ここでは公にできないので、気になる方はライン相談等の個別で聞いてください。ただ、契約社員がほとんどなので、新卒で勤務するには、大手を振ってお勧めしません。
5)置かれた場所で咲けない人は客室乗務員には内定しない
結局は、どんな企業に入社しても、その職場で「一番輝いている」「一番仕事を任せられる」「どんなしょうもない仕事でも何かを見いだせる」ような人でなければ、高倍率のCA内定はできないです。
✈上記復習用の音声はこちらをクリック
⇩
CA内定(8)
CA内定(9)
✈ANA&JAL客室乗務員内定講座⇩
ANA35問・JAL過去問問答完全対策等
✈中尾享子の直近講座・イベントはこちら⇒講座・イベント
✈CA内定ライン相談&客室乗務員内定講座詳細はこちらを➙中尾享子講座詳細
✈客室乗務員内定1泊2日合宿はこちらを➙CA内定&TOEIC合宿