そもそも「要約」が理解できていない場合があります。解説します。
中心文を作る
文章を要約には、各々の段落に隠れている「中心文」を見つけることがポイントです。これは、その段落の内容を一番表現しているメッセージ性の高い文章のことです。散文などの気ままな文章でない限り必ず中心分が存在します。
中心文の事例①
『あの人は楽しければ笑います。怒ることだってあります。悲しいときには泣きます。でもそれはあの人に限られたことではありません。人は感情的ないきものだからです。』
この文章の中心文は「人は感情的ないきものだからです。」の部分です。
中心文の事例②
『人はいつも笑っていたほうがいい。なぜなら笑えばみんなが楽しくなるはずだから。争いごとだってなくなると思う。』
この文章の中心文は「人はいつも笑っていたほうがいい。」の部分です。
自分らしい言葉を使う
文章の要約をする際に気をつけなければならない点は、自分の考えを言葉にして伝えなければならないことです。単なる原本の引用をして語句を繋ぎ合わせたものは要約とは言いません。多少の引用は、必要程度にとどめ簡潔な短文にし、あくまでもオリジナルな言葉を使用するということがポイントです。
事例①の要約例(単純解答)
この文章の主旨は、人は感情的な生き物だ、ということです。
事例②の要約例(単純解答)
この文章の主旨は、人はいつも笑っていたほうが良い、ということです。
事例③
近年、ボランティア活動が社会的な意義を持つことが注目されています。ボランティアは、社会の問題解決やコミュニティの支援など、多くの分野で重要な役割を果たしています。また、ボランティア活動は参加者にとっても様々なメリットをもたらすとされています。自己成長やスキルアップ、社会への貢献意識の向上などが挙げられます。ボランティアの重要性は、社会において持続可能な発展を達成するためにも欠かせない要素であり、個人の成長と社会全体の発展に大きな影響を与えると言えるでしょう。
【要約例】(発展解答)
(例1)この文章の主旨は、個人と社会全体における、ボランティア活動の社会的意義とメリット、です。
(例2)ボランティア活動は、社会の問題解決やコミュニティの支援に重要な役割を果たしています。参加者にとっても様々なメリットがあります。持続可能な発展を達成するためにも、ボランティアの重要性は高く、個人と社会全体に大きな影響を与えています。